大田区大森西で整体をメインに行なっております
かさはら整骨整体院、院長の笠原です

今回は腰痛で悩まれていて
その対処として
・腰に対してマッサージをする
・腰に電気を当てる
・腰をストレッチする
・腰にストレッチポールを当てる
・腰を温める

整形外科に通えば
・腰に牽引をかける
・腰に注射する
・腰に湿布する
など腰痛に対して【腰】ばかりに注目している方へ向けて

腰痛の原因は腰にはない！

ということをお話ししていきます

腰痛はどうしたら楽ですか？

なぜ腰が痛い、腰痛の状況になってしまうのか
その答えは至ってシンプルです
それは
「使いすぎているから」
に他なりません

当たり前だろ！
え、わかってるけど…
腰を使わない人間なんていないだろ
ごもっともな意見が聞こえてきます

なぜそんな表現をしたかと申しますと
腰は「使いすぎてはいけない関節」
だからです

使いすぎてはいけないんですね
重度な腰痛やぎっくり腰をやってしまった方は
経験があると思います

イメージできるようにしていきましょう

どうしていたら腰の痛みは落ち着きますか？

とりあえず安静にしていたら
動いているよりは落ち着きますね
＝腰を使わないから楽

座っているより寝ている方が
落ち着いていますよね
座っている状態でも背中を立てる筋肉は働いていますから
寝ている状態は比べれば筋肉は働いていません
＝腰を使わないから楽

ここまではわかりますよね
ではコルセットはいかがでしょうか？
コルセットは腰回りを補強して動ける状態を作るものです
腰の関節を固めて、腰を使わない状態を作っていますよね
だから楽になります

あるひとは腰痛がぶり返すのが嫌だから
お守りがわりに今現在腰痛がなくとも
コルセットをされている方もいらっしゃると思います

腰は「使わない」と楽なんです
イメージつけることできましたか？

腰の関節は実はそんなに動かない

前屈の大部分は腰の関節ではない

前屈という動作で例をとってお話しします

立って膝を伸ばした状態から前屈みになる
これを前屈（屈曲）といいます
皆さんも体育の授業のストレッチや
情報番組の体操などでやったことがあると思います

実はこの動作で腰椎（腰骨は５つあります）だけを見ると
ほとんど動いていません

標準整形外科学（第12版）によるhttps://www.igaku-shoin.co.jp/seigo/201403_04.pdf
体幹測定を見ると
背骨（胸腰部）の範囲で見ても実は正確に測ると
正常な範囲というのは45度程度しか曲げられていません
これでは下に落としたものをとることもできない角度ですね

これに肩甲骨（胸椎）の動きが加われば
皆が知っている前屈みには近づきますが
まだ下のものは取れません

では、これに何が加われば
皆さまのご存じの前屈みになるでしょうか

それは股関節の可動が加わることです

股関節が「屈曲」動作をしてくれると
慣れ親しんだ前屈み、前屈の動作となります

試せるようでしたら
前屈動作を股関節を固定してやってみて下さい
絶対に思うように前に屈めません

前述したコルセットを思い出して下さい
コルセットは腰（腰椎）の動きを制限してくれるので
腰痛は楽になります

では、
腰（腰椎）の代わりにどこが動くようになっていますか？
それが股関節（肩甲骨周り）なんですね

腰を捻るストレッチも実はNG

身体の捻り（回旋）の動作も実は腰（腰椎）の動きはほとんどありません
腰椎同士の関節面を見るとこのようになっており
実はひねりに対応している構造ではないんですね

腰椎は体幹部の重さを支え、
下肢へと連結するため脊椎の中で比較的大きい骨になります
大黒柱として居座らなければならないので
基本動いて欲しくありません

胸椎は脊椎で肋骨との関節を作り
胸郭内の内臓を保護する役目があります
呼吸をして常に動いている関節でもあるのである程度柔軟性が必要です

胸椎の関節面を見ると
腰椎とは違い、回旋に対応できる構造になっております
捻りができているのは胸椎の関節のおかげなのです

なので腰痛で腰が痛い方が
腰を捻るストレッチをする画をよく見かけますが
かえって悪化させてしまう行為なのはお分かりいただけますでしょうか

まとめ　腰痛で腰は動かすな　股関節胸椎を動かせ

まとめていきいますと
腰痛の方ほど
痛い患部が原因だととらわれています

腰が楽になるには
腰を使わない状態です（腰の関節を使わないで済む状態）
コルセットをすると楽ですよね

コルセットは腰椎（腰の関節）を固定し
その上下の股関節や胸椎（肩甲骨周り）を動かさなくてはいけない状況を
作り出してくれます

本来動くべき関節は
この股関節と胸椎です

ここが皆様に知ってほしいポイント
股関節と胸椎が正常に動いてくれていないので
腰の関節が使われすぎる状態となります
本来しなくていい前屈の動きや捻りの動きを強いられてしまいます
だから腰痛に、腰が痛い状態となるのです

腰痛の改善のポイントは

股関節と胸椎（肩甲骨周り）

と覚えておいて下さいね