変形性膝関節症では、膝の痛みだけでなく
脚の形や膝にかかる荷重の方向も
見ていく必要があります。
特に、膝の内側が痛い方やO脚傾向がある方では
膝の内側に負担が集まりやすくなります。
そのO脚の程度を考えるときに
使われる指標の1つがFTA角です。
FTA角とは?
正式には大腿脛骨角、英語ではfemoro-tibial angleと呼ばれます。
簡単にいうと、正面から見たときに
大腿骨の軸と脛骨の軸が膝で作る角度のことです。
正常ではおよそ175度前後と説明されることがあります。
つまり、FTA角をみることで
ひざがどれくらいO脚方向に傾いているのか
あるいはX脚方向に傾いているのかを確認する目安になります。
FTA角が大きくなるとO脚傾向が強くなる
FTA角は数値が大きくなるほど内反膝
いわゆるO脚傾向が強くなります。
ただし、ここで注意したいのは
「何度以上だから必ず問題が起こる」
と数字で判断するものではない
ということです。
FTA角は脚の形やアライメントを見るための
1つの指標です。
同じ角度でも、痛みの有無や負担のかかり方は
歩き方体重の乗り方・股関節や足首の使い方によって変わります。
ミクリッツ線とは
FTA角とあわせて知っておきたいのがミクリッツ線です。
ミクリッツ線とは
股関節の中心と足関節の中心を結んだ線のことです。
この線は、立っているときには
下肢へどのように荷重がかかっているかを見るための指標で
下肢機能軸とも呼ばれます。
簡単に言えばミクリッツ線は
体重が股関節から足首へ向かって
膝のどこを通っているかを見る線です。
O脚傾向が強くなると、このミクリッツ線が
膝の中心よりも内側を通りやすくなりmす。
O脚で膝の内側に負担が集まりやすい
O脚が強くなると
脚全体が外側へアーチを描くようになります。
その結果
たったときや歩いたときの荷重線が
膝の内側を通りやすくなります。
ミクリッツ線が膝の内側を通ると
膝の内側にある関節面に圧迫が加わりやすくなります。
具体的には、大腿骨内顆と脛骨内顆の間に負担が集中します。
このような状態では
立つ、歩く、階段昇降といった日常動作のたびに
膝の内側へ繰り返しストレスがかかります。
そのため、変形性膝関節症で膝の内側が痛い方では
軟骨のすり減りだけではなく
FTA角やミクリッツ線からみた荷重の偏り
も考える必要があります。
角度だけで判断しないことも必要
FTA角はO脚や膝の変形を考える上で参考になる指標です。
しかし、痛みの強さは角度だけで決まるわけではありません。
おなじO脚傾向でも
・歩き方
・体重の乗り方
・股関節の使い方
・足首の動き
・筋肉の支え方
・階段や立ち上がり動作
によって、膝にかかる負担は変わります。
そのため「O脚だから仕方ない」と決めつけるのではなく
膝の角度や構造に加えて身体の使い方まで確認することが欠かせません。
膝痛について
もっと知ろう!
コアな情報やお得な情報などの
コラムをまとめました
![]()
コラム執筆・監修者
厚生労働大臣認定 柔道整復師
JTAフラッシュリプロ療法認定インストラクター
KTRテクニック認定インストラクター
経歴
葛飾区内接骨院勤務 5年
大田区内整形外科勤務 4年
2018年2月 東京都大田区大森西三丁目
かさはら整骨院
かさはら整体院を開業






